サキュバス×タンク「#07 恩」投稿!【場面転換時の記号と傍点】
「小説家になろう」にて連載中の、異世界サキュバス×タンク少年の物語:「サキュバス×タンクの最強戦術」第7話「恩」を投稿しました。
(→「小説家になろう」作品ページ)
「#07」では、連載で初めて場面転換に記号を用いたり、傍点を使ったりしてみたので、それについて記事にします。
場面転換に記号を入れてみました【◆◆◆】
第7話では、同じ時間を、別の場所で2通り描くということに挑戦しました。
スラスラ読めることが「なろう小説」の強みの一つだと認識しているのですが、反面、時間が戻ったりすると混乱が起きやすくなると思います。
なので今回は、場面転換を空白行+改行で表現するだけでなく、記号も入れることにしました。
時間を超える場面転換【◆◆◆】
今回は試しに、時間が行ったり来たりする場面転換と、集団が二手に分かれた場合の場面転換で記号を変えました。
時間を超えるものには、より目立つ「◆◆◆」を使用しました。
まるで、大気が脈打ったかのような、強烈な気配が四人を襲った。
◆◆◆
静かになった部屋。オリエは窓から外を眺めている。
窓からは、ルヒメナが黒装束の二人に追いつくところが見えた。
こんな感じですねー。空白行、スペース3つ+記号、空白行、ってな感じです。
枝分かれした場合の場面転換【◇◇◇】
集団が二手に分かれたりした場合も時間が重複する可能性がありますが、時系列順の出来事と認識しても問題なさそうな場面転換には「◇◇◇」を使ってみました。
猫のリックとでもケンカをしたのだろうか。それにしては余りにも凄まじい気配だったが。
◇◇◇
肩に女性を担いだ仮面の男が、草木をかき分け山を下りていく。
とは言えこれは、スラスラ読んでも問題なさそうなので、空白改行のみでもよさそうですし、「◆◆◆」に統一してもいいかもしれないですね。
後に方針を変更するかもです。
二重鉤括弧とダブルクォーテーションマークの区別
今まであまり考えず、感覚で使ってたんですが、今回ダブルクォーテーションを多用したことで使い分ける必要性を感じました。
二重鉤括弧は、その世界で意味を持つ『用語』
第7話では『黒の女王』に二重鉤括弧を使っていますね。
『黒の女王』などのように、作中世界で通じる用語には、これまで通り二重鉤括弧を使っていくつもりです。
ダブルクォーテーションは“その場での意図表現”
作中では“血縁者”や、“恩返し”といったものに使っているダブルクォーテーションマーク。
“血縁者”はオリエと謎の男との共通認識。“恩返し”は強調表現、といった感じでしょうか。
作中世界でなら通じる『用語』ではなく、その場面において特別な意味を持つ“言い回し”というイメージですね。
次の項で触れる、傍点による強調表示と近いです。
傍点(強調表現)の処理について
サキュタンを連載している「小説家になろう」には、現状、傍点を使う機能がなく、ルビ振り用の書式で代用するようです。
「カクヨム」だと、二重山括弧を二重にすれば傍点は振れるそうです。
《《 》》 ←こんな感じでいいそうです。便利ですね。
ルビで読点を振り、傍点とする
最初は、「東京レイヴンズ」を参考に、「読点(、)」を振ってみました。
「東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE」(→Amazonリンク)
(3巻終盤のシーンは、場面転換の参考にしました!
読んだ方には分かると思いますが、モロに影響受けてます!)
投稿時の画像を下に載せときます。
投稿してみて気づいたのですが、これ、ディスプレイにゴミが付いてるみたいなんですよね……。だから即、修正しました。
強調表示の解決法
なにか良い傍点の振り方はないものか、と試した4つの方法を紹介します。
4つの案:中点、黒丸2種、ダブルクォーテーションマーク
実際に試した画像がコチラ!
下がこの記述です。
・傍点が思ったようにいかなかったので、修正しました。
呼び出|させる《、、、》。――傍点「、」、3文字くくり。
→呼び出|さ《●》|せ《●》|る《●》。――「●」、1文字くくり。
・個人用メモ
呼び出|さ《・》|せ《・》|る《・》。――「・」
呼び出|さ《●》|せ《●》|る《●》。――「●」
呼び出|さ《⚫》|せ《⚫》|る《⚫》。――「⚫」
呼び出“させる”。
そして実際に採用したのは、「個人用メモ」の上から2番のやつですね。小中大と並んだ、中のやつです。
小さくなく、大きすぎず、PCで表示したときに良い感じでした。
注意点【スマホだとデカくなる!】
小中大とならべた傍点候補ですが、どうやらこれ、環境に依存するようで、スマホだと小大中となっていました。
傍点がデカすぎる! そこまで強調するつもりないのに……。
縦書きだともう、ハチャメチャ!
もう一つ注意点があります。縦書きPDFで表示した場合、下のようになります。
もうハチャメチャ!
表示されないやつとか、ダブルクォーテーションも横書きのもののままだったり!
こういうの、変換してPDFにするっていう機能ではないのですね……。
縦書きについては諦めました。「なろう小説」ですし、横書きメインでいいですよね?
無難なのはダブルクォーテーションマーク!
一番、環境に左右されなさそうなのは、ダブルクォーテーションを使った強調ですね。
ただこれ、漢字と送り仮名の間に挿入されることにもなり得るので、強調部分によっては読みにくくなったりしそうなんですよね。
今回は使用を見送りましたが、スマホでの読者が増えたりすれば、ダブルクォーテーションでの強調表現に切り替えるかもです。
最後に
以上、今回はサキュタン第7話執筆時のアレコレを記事にしましたー!
傍点処理については、個別で記事にするかもです!
ではこの辺で失礼します! たけちのでしたー!
・「サキュタン「#06 タンクテスト」執筆時に迷った用語、表現」
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