サキュバス×タンク「#06」執筆時に迷った用語と表現:なろう小説
異能を持った少年が、“タンク”として異世界のサキュバス少女と出会い、協力する、「サキュバス×タンクの最強戦術」の第6話「タンクテスト」を投稿しました!
(→小説家になろう作品ページ)
今回は、執筆中に使うかどうか迷った用語と表現について語ります。
逆に、一切迷わず最初から使うと決めていた用語や、投稿後の反省点も合わせて記事にしますー!
迷った用語、表現
まずは、迷った用語と表現について、なぜ迷ったかと、選択の決め手を紹介します。
「オルタ」か「変異体」か!
使うかどうか迷った用語に、「オルタ」があります。
「#06 タンクテスト」内で触れた通り、オリエとルヒメナは変異体のサキュバスという設定です。
作中での「変異体」とは、「特殊」という意味で使ってます。
最初はこれ、「オルタ」にしようかと思っていました。
だって、「オルタ・サキュバス」かっこいいじゃないですか!
とは言えこの作品では既に「英霊」というワードを使用しています……。
「英霊」に「オルタ」……。ちょっと、ねぇ……。
「セイバーオルタ」は接尾語的な使い方。「オルタ・サキュバス」なら接頭語的だしいいのでは?
とも思ったんですが、「オルタ」自体の意味を調べてみても、あまり今回の設定を適切に表すものではないなぁ、と感じて、結局却下しました。
ちなみに、「変異体」を英語にすると「ミュータント」や「バリアント」となり、あまりしっくりきません。
特に「ミュータント」はもう、亀のイメージが……。
「独り言つ(ひとりごつ)」ってどうなの?
迷った表現の一つが、「独り言つ」です。
ちょっと、一般的ではないですよね……。
これを使うことによって「うわー! 難しい表現使って小説の体裁を取り繕おうとしてるー!」と思われる気がしてやめときました……(笑)
私個人の考えとして、「作者の意図」を感じることは「作為的」な印象に繋がりかねないので、隠したいのです。
実際の対処としては「独り言つ」→「独り言を言う」→「独り言を漏らす」と変換しました。
「独り言を言う」は文字面から重複感があったので避けました。
迷わなかった用語『吸精(きゅうせい)』
これは最初から使おうと思っていた用語です。
いろんな作品で使われている用語だと思いますが、私自身が使おうと決めた切っ掛けは、「アスタロッテのおもちゃ!」というアニメがすげーおもしろかったからです。
個人的に大好きなアニメで、サキュバスもメインキャラとして登場するので、「アスタロッテのおもちゃ!」にあやかり、そのまま『吸精』という用語を使うことにしました。
ちなみに「サキュバス×タンクの最強戦術」内での『吸精』の扱いですが、『精』は、魂(転じて魔力)を表しており、他の意味はございません!
反省点:間の取り方
投稿後に読み直してみると、終盤、部屋に一人残されたオリエのシーンに違和感がありました。
ちょっと、間を取りたいのにスラッと書いちゃってる(読めちゃう)感があるので、書き直すかもです。(→書き直しました!)
下に、投稿時のものと改稿案を載せます。
投稿時
「あ、ちょっと、見送るよ――」
あまりの慌ただしさに呆然と見ているだけだったルヒメナが、急いで追いかける。
「僕も行きます」とリクオもその後を追った。
一人残されたオリエが、ゆっくりとした足取りで窓際へと歩む。
「黒の王女……ですか」
窓の外には、ちょうど黒仮面の男が帰るところが見下ろせた。
肩に担がれたままの女は、むせ疲れたのかグッタリ脱力している。
なんか、出来事が列挙されてる感じがあるというか……。
これだと、間を置かずにオリエが歩き出してる感じがします……。
改稿案
「あ、ちょっと、見送るよ――」
あまりの慌ただしさに呆然と見ているだけだったルヒメナが、急いで追いかける。
「僕も行きます」とリクオもその後を追った。
「黒の王女……ですか」
一人残されたオリエが、ゆっくりとした足取りで窓際へと歩む。
窓の外には、ちょうど黒仮面の男が帰るところが見下ろせた。
肩に担がれたままの女は、むせ疲れたのかグッタリ脱力している。
ちょっと順番を入れ替えただけですが、こっちの方が間を取れてていいかもですね。
最後に:今後の目標
投稿する度に誰かが見てくれるチャンスがあるので、第1話とか、序盤はどんどん改善すべきですよね。
時間を作って手を入れたいです。
それと、連載することで自分の苦手な部分が見えてきたので、それを意識しながらライトノベルを読んで勉強したいです! 効果ありそう!
では今回はこの辺でー! たけちのでした!
サキュタン記事リンク
・「サキュバス×タンクの最強戦術「#05 運命の朝」を投稿しました!」
・「サキュタン「#07 恩」を投稿!【場面転換時の記号と傍点の処理】」