サキュバス×タンク「#08 ヒメ」投稿!【伏線回収の適切な期間】

2019年5月27日

 異世界で行われた召喚術に介入した少年と、異世界で出会ったサキュバスが協力する“なろう小説”、「サキュバス×タンクの最強戦術」の「第8話 ヒメ」を投稿しました!
(→「小説家になろう」作品ページ

 今回は、『伏線回収(要素の再利用)の適切な期間について』をメインに記事を構成します!

 この記事における「伏線回収」は、「明示した謎の解明」の意味も含みますので、よりわかりやすく「要素の再利用」と書くことにしまーす!

爽やかな青い回が、赤く……

 今回は爽やかな回だな~、空が青くて、空気がおいし~!
 とか思いながら書いていたんですが、終盤、赤くなっちゃいました……。

 最初は「妹さんが見つかるといいね」という、ルヒメナの誤解が含まれたセリフをオチにしようかと思っていました。

 ルヒメナの誤解とは、“リクオは妹の身を案じて捜している”というものですが、実際にはそれだけではありません。

 しかし、妹関連は何度か匂わせてるので、これ以上はキツいかな、と思って回想を挿入することにしました。

 匂わせ匂わせの連続で、種明かしが思ったより遅いとストレスになると思うのです。

要素の再利用(伏線回収)の使用上の注意

 要素の再利用は、上手く使えば効果的に場面を盛り上げたりできると思うのですが、実は注意すべき点があるように感じます。

 具体例としてここで挙げるのは、“再利用が遅いストレス”と、“再利用を疑うことによる作者への信頼の低下”です。

再利用が遅いストレス

 やがて再利用することが丸出しな要素が明示されたとして、その再利用が思ったより遅いとストレスになり得ます。

 “丸出し度が高い”方が、そして“思ったより遅い”方が、ストレスになる傾向は強くなるんじゃないかと考えています。

「転スラ(アニメ)」を観ていて感じた残念さ

「転スラ」に最初に触れたのはアニメなんですが、最序盤でドラゴンを取り込みますよね?

 もうあの時点で、「ああ、いつか、多分ピンチのときに解析完了してドラゴンが飛び出して、観戦者が“スゲー”っていう展開くるんやろな!」とワクワクした訳です。

 でも一向に解析が終わらず、結局最終回でも“スゲー!”展開は見られませんでした……。

 これは期待しただけに残念でしたねー。

再利用、ほんとにするんだよね?というストレス

 再利用が遅いことに加え、複数の謎要素を設置し、どれも再利用しないと、「ほんとにするんだよね?」というストレスが発生すると思います。

 ひとつでも謎要素をきっちり再利用して見せると、作者への信頼感が築かれますが、それがないと、信頼感は薄れますよね。

「けものフレンズ」を観て感じた不安

 私はこれ、アニメ「けものフレンズ」を観ているときに感じました。

 明らかな謎要素や、匂わせ要素に全く手を付けず、ないことのように進行していくので、観ていて不安になったものです。

 最終的には「再利用!」というか「類推すればわかるよね?」的な終わり方でしたね。

 個人的には「再利用!」が好きなので、この構成には少し不満でした。

最後に:妹の謎

 リクオの妹に関しては、まだ全てを明かしたわけではありません。

 今回、一部を明かすことによって「要素の再利用は、適切に行うつもりです!」という宣言になっていれば成功です!

 以上、たけちのでしたー!

・「サキュバス×タンク「#05」を改稿【期待の裏切りと物語の基盤】